退院後の生活と備忘録

ちらちら見ていると、内膜症とか腹腔鏡で検索してここにたどり着く方がいるようなので、メモ。
・退院前日に最後の診察。傷の具合は問題なしで一安心。ついでに「そういう映像、大丈夫だったら見せてあげる」と言われて手術中の映像を見せてもらう。内視鏡がぐいぐい入っていくところからダイジェストで…。これまでは結構手術シーン(ドキュメンタリー物とか)って生々しくてダメだったんだけど、自分の体の中と思うと全然平気だったのが意外。手術としては、まず管?みたいなので中身の血を吸い取って(まんま、チョコレート色!そしてぱんぱんに入りすぎて滝のように外に流れ出してた。ひー)、ぺしゃんこになった袋状の部分を正常なところと病巣の2つになるように引っぱって分けて、正常部分を溶ける糸でまとめる、というものだった。うわぁ…文章で書くと怖いな。所要時間は3時間ほど。
・手術後の痛みのことなど。事前に麻酔医の先生から、「手術が終了次第、ブロック注射?をお腹にするので痛くはないはず」と言われていたとおり、本当に無痛に近かった。とはいえ1.5〜2センチの穴を3つ+おへそに穴を開けているので、寝返りを打とうとすると「お腹の中身が出る(出ないけど)!!」っていう感じになってしまうので、仰向けに寝たまんま。段々腰〜お尻の辺りが痛んでくるので、2時間に一回、巡回してきた看護師さんにお願いしてクッションを背中の左右かわりばんこにあててもらってた。でも(仰向けに寝てさえいれば)お腹の中は本当に、全く痛くなくて驚いた。もしかしたらほぼ癒着がなかったことと(珍しいくらいになかったらしい)関係があるかもしれないので、これは個人差がありそうだけど…。あと、硬膜外麻酔(背中にきゅうっと入れる麻酔)はする人もいるらしいけど、基本的に腹腔鏡で手術した場合はいらないらしい。私はなしでした。
・手術で取り出したものを病理検査にかけて、退院後、大体2週間たったら結果を聞きに病院へ行く。結果は悪性の所見なしということで、ここでも安心。そもそも腫瘍マーカーでも問題なかったし、MRIの結果と合せても問題はないだろうと言われていたけれど*1、やっぱり取り出したものを検査しないと確定診断はできない病気の世界、最後の最後まで不安はあった。傷あともチェックしてもらい、ここでも異常はなかったのでこの病院とのお付き合いも一応ここで終了。大学病院だから、問題なければすぐ離れなきゃいけないのね…。今後は病院と提携してる個人の医院(家からはちょっと遠い)か自分で見つけた婦人科に定期的に通うことになる。これまでの経過を記録した、宛名を書いてない紹介状をもらうことになってたので、また今後来ますということにする。
・手術後の痛みについて、その2。腹腔鏡の手術ではより見えやすい状況で作業を行うため、お腹にガスを入れる。もちろん終わったら抜くわけなんだけど、人によってはわずかに残ったガスが数日残るので痛みがあるかも?と。私の場合は手術翌日の昼前〜夕方近くに痛みがあって、右肩とみぞおちあたりに強いはりを感じた。すごーく辛い肩こり!これはもうプロにゆだねるレベル!っていうくらいの痛さ。いたーいと思って、ちょうど訪ねてきた母親に肩を揉んでもらうように強要、すぐに治った。
・傷あとの痛みについて。痛くなるような行動(手術後すぐに笑うとか、くしゃみ、咳など)を避ければ、日常的には全く痛くない。でも、特にくしゃみ、咳はやっぱり中身が出そうになるので(出ないよ)やるのも怖い、という感じだった。手術で気管に管を入れていたことで目が覚めてすぐは喉がいがらっぽかったんだけど、小さくこほこほやるだけでとっても響く。徐々に響かなくなっていったけど、大体10日くらいはやめたほうが無難。選べるなら春先の花粉症のシーズンを避けるとか、できるだけ風邪を引かないように気をつけるのが吉。

*1:悪性の可能性がある場合は問答無用で開腹手術になるようです。