よんだー

 なんだかんだと時間があると本を開いてばっかりなので、読んだ本をまとめて更新。
 黒き戦士の恋人 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション) 永遠なる時の恋人 (二見文庫 ウ 7-2 ザ・ミステリ・コレクション) 運命を告げる恋人 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)ハーレクイン的な本が並ぶ…人に借りた本です。でもラブ要素満載なわりにこのシリーズはストーリーがいいです。愛と友情と正義(ヴァンパイアだけど)!ってかんじで清清しくもあり、悪役は悪らしく、べったべたなところがかえって好印象。あまぞんでもびっくりの高評価だけあるかな。今はもう一冊最新刊が出てますが、まだまだ完結は遠そう。




 裸足の伯爵夫人 (MIRA文庫) 危険なエクスタシーの代償 (マグノリアロマンス) 悪魔の花嫁 (ハーレクイン文庫) わたしの黒い騎士 (ラズベリーブックス)こっちもハーレクイン的な…最近はこういうの多いなー。正直『危険なエクスタシーの代償』はお話がぴんと来ず、感想らしい感想なし。でも他のはあまぞんでも評判いいだけあって、読むのがけっこう楽しい。ただ立て続けに読んじゃうと『悪魔の花嫁』と『わたしの黒い騎士』がすごく似たような話なのでこういうパターン多いのかなーと思ってしまう。




犯罪

犯罪

 サイコパスという名の怖い人々―あなたの隣りにもいる仮面をかぶった異常人格者の素顔とは (KAWADE夢新書) 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん とっておきの嘘 (角川コミックス・エース 317-1)犯罪つながりの本。シーラッハの『犯罪』は今年の好きな本ベスト10に入るかも、というくらいに上手い!と思った一冊。著者はドイツで高名な刑事事件弁護士なんだけど、筆致が静かで流れるよう。でもシンプルで、幕が切れるように終わるやり方はちょっとアゴタ・クリストフの『悪童日記』みたい。読んだ後にじわじわやってくる余韻がすばらしいです。おすすめ。
 あとはその他のジャンルを。
千利休

千利休

日本の文脈

日本の文脈

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

別冊宝島「北村薫CompleteBook」 (別冊宝島 (1023))

別冊宝島「北村薫CompleteBook」 (別冊宝島 (1023))

 『千利休』は茶道の本を読んでるうちの一冊。利休の生涯についてこんなに分かりやすく書いてある本は他にないと思う…手元に置いて読み返したい。『日本の文脈』は内田せんせいの最新刊。でも対談形式の本はちょっと苦手なので(好きな人の本はじっくり練られた文章を読みたいよ…!)、うーん、残念、な気持ち。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は映画になってますね。映画をそのうち観ることもあるかもって思って、原作を最初に読んでみた。けどわたし、現代アメリカ作家の本って苦手なんだったわ…と読みはじめて思い出す。でも写真が入ってたり、字の間隔が変わったり、手書きみたいな文字が出てきたり、集中力が切れてくるタイミングで登場させる技術はうまいなぁと思った。お話自体は翻訳が読みやすくて、分厚いわりにさくっと読めるかんじ。主人公の男の子がたまに自分を傷つけてしまうので、残された人間の埋めようのない感情とか、出口が見えなくてあがく感じと相まってすごくこわいところもあり。場面とか時代の転換がけっこう多くてばらばらなので、そのあたり映画のではどう演出してるのかが気になるなー。
 北村薫さんのムック本は古くなったのを購入。こんなの出てたなんて知らなかったー。私はエッセイをいくつかと、『円紫師匠と私』シリーズを読んでるのみなので(といいつつ『円紫師匠と私』シリーズは自宅用に実家と横浜それぞれ常備・布教用にも一揃え持っている他の人がドン引きするくらいのファンなので、当然どのシーンも暗記しています…)、これを買った目的はこれが読みたい、っていう記事があったからなんだけど…。しかし「私」がシリーズ中で読んだ本、ほんとに渋いわ。私はアンソロジーでいくつか拾うだけで精一杯かも。