読了
- 作者: 片桐頼継
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『女三人のシベリア鉄道』は与謝野晶子、宮本百合子、林芙美子3人の女性のシベリア鉄道旅行のもようを、跡を追うことで追体験するかんじでしょうか。評伝+鉄道の合作だけど、最近いくつか読んだ中では一番好きな森まゆみさんの本だった。あと、表紙がすごくいいな!誰だこれ!と思ったら高橋ヨーコさんだったのね。どうりで。納得。
『昭和の空白を読み解く』は、著者が昭和の時代を体験した人たち(軍人、政治家が多い。そういう時代だからかな)にインタビューをして、その表に出なかった面、空白部分をまとめてる本。中には「小沢一郎」さんとか、おー平成も現役だ!という人もいたりして面白い。そういえば昭和の続きが平成だよね・・・とはっとすることもあり。問われて話をするうちに、対象となった人のどうしようもない頑固な面とか、後悔、悲しみが漂ってきて、もっと生々しい人間の歴史について書いた本でもあるんだな、と思った。
『オチケン!』は落語研究会に流れで入ってしまった越智健一(おちけんいち)君のコメディな学園小説。飄々とした先輩と、さわやかで謎めいた先輩がいたりして、うーん・・・王道・・・なかんじ。もちろん主人公は落語の経験ゼロでお人よし、押しに弱い性格です。続きもあるけど、たぶん読まないだろうなー。
『北朝鮮にスマッシュ。』は共和国(著者は訳あってこの言い方を採用しています)に団体で乗り込み、じっくり見回したりへとへとになったりしながらレポートした本。あまりにも好き勝手したりするので(見張りの隙を狙って遁走、とか)はらはらする。でも面白い。