ついに新しいカテゴリまで作っちゃった。今日が今年の文楽2回目と、生まれてはじめての歌舞伎体験日。一日のうちに2つを観たので贅沢すぎる(!)し、ホントはもっと味わって観たいんだけど・・・時間が合わないからこんな慌しいタイムスケジュールでの鑑賞と相成りました。場所は半蔵門国立劇場(大)と(小)。
 まず前半は歌舞伎。11時半開演なので時間前に行くのは当然としても、そのあとの文楽のこともあるし、あんまり後にお買い物関係を持ってくるのはできないことが分かってたので10時半には劇場(大)着。劇場には前に落語を聴きに行ったことがあるのでさくっと着けました。
 
 一時間も前なのに、すごい人!!早くもロビーでお弁当食べたり、売店を見たりして大賑わい。私も売店を見たり、お昼のお弁当をばっちり予約してみた。あとはトイレに行ったりプログラムを買ったり、イヤホンガイド(あったほうがいいです。絶対)を借りたり。準備万端ー。
 今日の演目は『仮名手本忠臣蔵』。旧暦12月14日は赤穂浪士討ち入りの日で、正確には違うけど、何となく初めての日が今日でうれしい。
 まず序盤に塩冶判官(市川染五郎)と高師直松本幸四郎)のねっちりとしつつユーモアある掛け合いを見て、殿中でござる!があって、切腹、お城を明け渡して・・・と内容盛りだくさん。その後は茶屋での場面と討ち入りあたりの場面があった。本当にすごく楽しくて、花道を人が歩いていく時のかっこよさとか、衣装の華やかさにも目を奪われっぱなし。舞台の演出が、すごい!!明け渡したお城を出て後ろ髪引かれつつ歩く大星由良助(松本幸四郎)がしだいに城門から遠ざかっていく仕組みとか、すごいダイナミックで驚いたー。役者さんたちも熱演だったので、三浦しをんさん曰く「討ち入りバカ」にも思える四十七士にも感情移入しちゃって、切腹シーン・討ち入りシーンではついつい泣くほど(おかるちゃんがかわいくて、かわいそうでお茶屋さんシーンでも涙ぐんだけど・・・)。松本幸四郎さんがあまりにかっこよくて、ファンになってしまう・・・。なんてすてきなの。涙にむせびつつ、お昼へ。

 これが予約したお弁当。『向日葵』っていうところの2000円のです。味は・・・まぁ普通・・・?とにかく劇場内はすべての物価が高いです。お昼は劇場内でお弁当を買って(もしくは外で買ってきて)ロビーで食べても、中のレストランで食べても良いのですが、ロビーはたくさん席があるものの、空いてないと放浪しなきゃいけないし、外で食べてくるには休憩が短すぎる(30分くらい)ので、今回はすぐ食べられるように開演前に予約にしました。控を持って行くと席に案内してくれて、すぐお昼が食べられるのがいいところ。

 雪の中、本懐を遂げた赤穂浪士たちを見たあとはお隣の小ホールへ。こっちでもプログラムとイヤホンガイドを手に入れて席へ。今日が12月文楽の東京公演最終日、演目は『由良湊千軒長者』と『本朝廿四孝(ほんちょうにじゅっしこう』。最初のは東京で公演するのがはじめてのもの、後半のは中国の親孝行に関する24のお話が元になってる本朝(日本)版で、お姫さまが凍った湖を渡るシーンが有名だけども今日は違う段だった。長尾景虎とか高坂弾正とか出てきて、戦国時代!ってかんじ。お話自体は親子モノなのに全員が自分を偽っており、複雑怪奇・・・これは一回で完全に理解するのは困難だと思う。今日もちょっと予習してったのに(特に文楽は予習が大事!)、イヤホンガイドとプログラムがないと、本当に分からなかったと思う・・・。最終的には兄弟のすがすがしいラストでこっちもよかったです。とても。
 文楽も歌舞伎も、何年も観に行きたいと思いつつ敷居が高くて行けなかったんだけど、今回さくっと試してみたら案外気楽に行けるところっていうのが分かって、もう早くも次に何を観に行こうか考えてしまう〜。