2010-07-10 読了 本 『海に住む少女』は表題になってる話がいちばん好きだった。幻想的でちょっと宗教的、さみしさと絶望があった。『森博嗣本』は登場人物紹介とかシリーズの説明があって、これから系統立てて読むにはよい参考書かも。『妖怪学』は東洋大学で120年ぶりに復活した講義を本にまとめたもの。といっても妖怪はいるのか・いないのか、っていう二者択一のミーハーな感じじゃなく、意外に硬派。120年前からさらに時代をさかのぼっていって怪談話まで、民俗学(・・・と言ってはいけないかもしれないけど)について楽しく読める。しかし井上円了せんせいへの反発として書かれたのが柳田國男せんせいの『遠野物語』*1だとは知らなかった・・・。 *1:岩手出身の佐々木喜善という青年が円了せんせいに憧れ、講義を聴きに行ったけど失望・・・そののち知り合いの紹介で柳田せんせいに紹介されて地元のお話をしたところ、聞き書きとして出版された=『遠野物語』→民俗学の学問が出発!