読了

 小説家という職業 (集英社新書) ゴシック・テイスト―“暗黒世界”への扉 (トーキングヘッズ叢書) なぜ宇宙人は地球に来ない? (PHP新書) 動物の値段 (角川文庫) 夜のくもざる―村上朝日堂短篇小説 (新潮文庫) 人間は考えるFになる (講談社文庫) 森博嗣本―作品ガイドからお庭まで (宝島社文庫) 海に住む少女 (光文社古典新訳文庫) 奇食珍食 (中公文庫) 戦争の常識 (文春新書) チュウは忠臣蔵のチュウ 妖怪学講義 きょうの猫村さん 4
 『海に住む少女』は表題になってる話がいちばん好きだった。幻想的でちょっと宗教的、さみしさと絶望があった。『森博嗣本』は登場人物紹介とかシリーズの説明があって、これから系統立てて読むにはよい参考書かも。『妖怪学』は東洋大学で120年ぶりに復活した講義を本にまとめたもの。といっても妖怪はいるのか・いないのか、っていう二者択一のミーハーな感じじゃなく、意外に硬派。120年前からさらに時代をさかのぼっていって怪談話まで、民俗学(・・・と言ってはいけないかもしれないけど)について楽しく読める。しかし井上円了せんせいへの反発として書かれたのが柳田國男せんせいの『遠野物語*1だとは知らなかった・・・。

*1:岩手出身の佐々木喜善という青年が円了せんせいに憧れ、講義を聴きに行ったけど失望・・・そののち知り合いの紹介で柳田せんせいに紹介されて地元のお話をしたところ、聞き書きとして出版された=『遠野物語』→民俗学の学問が出発!