阿曽山大噴火さんの裁判傍聴記。新聞にも載らないような町の小さな事件(じゃないのもあるけど)=B級裁判を傍聴しています。が、一つのテーマにつき2〜3ページくらいの量だし、裁判官・検察官・弁護人・被告人の掛け合い?が多いのでさくっと読めます。用語に関する説明はないので、入門に別の本を読んどいて、そのあとで読んだらちょうどいい感じか。
基本的には『かわいいからだ』と同じなので、特に目新しいことは書いてない・・・けど、1月から12月までの1年で体がどんなふうに変わっていくのか、気をつけるべきことを確認できるのはいいなーと思いました。文庫だから手軽だし。
直木賞を受賞したりしてた頃なので、取材が多くてすっごく忙しそう・・・。あと、仕方がないけど前作よりも「読書」部分は少なめかな。とはいえ読んでる本の傾向がミステリーから文学系・古典系?に移行してる感じもあって、それはそれで読みたい本がたくさん見つかったので良かったです(さっそく真似してラディゲの『
肉体の悪魔』を読みました)。また読み返して新しい本も発掘しよう。
小林信彦氏とのインタビュー半分強、残りはエッセイと作品評の構成。正直
金田一シリーズのみをちまちま読む人間にはハードル高かった・・・。でも乱歩とか、ビッグな人たちの名前がじゃんじゃん出てきて豪快な感じあり。
古本屋で投げ売りされてたので、思わず引き取ってしまった本。ミーハーな「海軍の人たちって何食べてたんだろー」っていう疑問には答えてませんが(そういう本じゃなかった・・・)、日本人の食と海軍について真摯に書かれた本だと思います。歴
史書みたいな感じかなぁ。海軍のみなさんは「スマートで目先が利いて几帳面」をキャッチコピーにしていたそうですが、文面からもそんな一面が垣間見れる気がします
*1。
満州を珍道中した
夏目漱石、一人でシベリアを旅した
林芙美子、パリに行った
永井荷風、
横光利一、
野上弥生子の残した紀行文から、当時の鉄道ルートや近代史をなぞる本。戦争の時代ということもあって、不穏な影もちらつく。そういえば里見とん(漢字出ない!)と
志賀直哉(
白樺派!)が
満州に旅をしているところも出ているんですが、炭酸水を牛乳で割って飲む描写が出てきてました。
南Q太さんの『トラや』でもそういうの出てましたね。おいしいのかなー。