読了

将棋の子 (講談社文庫)

将棋の子 (講談社文庫)

 うーん・・・。将棋の世界は厳しい。でも全く触れたことない世界なので、言葉がよくわからないところもあり。
シドニー! コアラ純情篇 (文春文庫)

シドニー! コアラ純情篇 (文春文庫)

 オリンピックなので。村上さんの小説にはどうしてだか強烈な苦手意識があるんですが、何かのラインを越えたら大好きになりそうな気もする。自分でも何がどうなってるのかよく分からないけど。でもこの本はいいなーと思う。淡々としてて、好き。たまにお茶目なところもあり。例えば、開会式を見ている場面で、自分は静かにしているのに隣のイタリア人がうるさく騒いでいるとき。

 しかしこれらの人々はうちに帰って、「今日の開会式で隣に座っていた日本人はほんとに変だったよ。はじめから終わりまでぶすっとして、記念品は全部捨てて、途中でふらっと帰っちゃったんだもの。隣に座っているだけでこっちまで緊張しちゃったよ。いったい何のために高い金を払って開会式を見に来たんだろうね?あんな顔していて楽しいんだろうか。日本人ってみんなああなのかねえ」とか、家族に話しているのだろうか?もしそうだとしたら、悪いことをしたと思う。すみませんね、僕は日本人の中でもわりに性格がひねくれている方なんです(pp,121-122)。

とか。

特選!全国JR鉄道の旅 うんちくガイド

特選!全国JR鉄道の旅 うんちくガイド

 最近鉄道の本多いな・・・。鉄子になりたいわけじゃなく、単に移動が好きなんです。各路線の見所なんかが書いてあって、旅に行く前に予習に使うと良さそう。
月光果樹園―美味なる幻想文学案内

月光果樹園―美味なる幻想文学案内

 素敵なタイトルと表紙の本。評論って文体だけど、中身は論じる対象にかなり寄り添って?いるので客観的な幻想文学研究でもない。意見が同じ人はうなずき合えるかもしれないけど、そうじゃないと読み終わった後にぼんやりした印象しか残らない気がする。