読了

イン・ザ・プール (文春文庫)

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東京するめクラブ 地球のはぐれ方 (文春文庫)

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留学で人生を棒に振る日本人―“英語コンプレックス”が生み出す悲劇 (扶桑社新書)

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異端の肖像 (河出文庫)

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文豪ナビ 三島由紀夫 (新潮文庫)

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怖い絵2

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かるわざ小蝶―紅無威おとめ組 (幻冬舎文庫)

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  乙女日和 春の雪 [DVD]
 『イン・ザ・プール』は伊良部シリーズ第1弾。評判が良さそうなので買ってみました。アマゾンの評価でも書いてあるとおり、筒井康隆ぽい感じ。でも私はあんまり好きじゃないかも・・・。患者が登場した時点で、着地点(?)の想像が着いちゃうんだよなー。
 『地球のはぐれ方』は村上春樹吉本由美都築響一さんの3人の旅行記。村上さんの小説はほとんど読まないのに、エッセイは好きなところが自分でも説明がつかない・・・。場所は名古屋・熱海・ハワイ・江ノ島・サハリン・清里です。私は熱海とサハリンのところが好き。観光客があんまりいなさそうな、寂れた感じの場所が今の気分だからか。ただ、ところどころで皮肉っぽかったりする視点が嫌な人はいるかもと思う。
 『留学で人生を〜』は留学の落とし穴みたいなものが分かりやすく書かれていて面白かった。著者は留学カウンセラー。単に「英語を学ぶために留学する」のか、「英語で○○を勉強する」のか?きちんと意識をしていないと就職が厳しいのね・・・。自分では留学とか全然考えていなかったので、正直ふーん・・・って感じだけど、高校のときの同級生とか、そういえば留学してたなーと思い出して色々複雑な気持ちになりました。
 『異端の肖像』は久しぶりの澁澤龍彦。高校生のときちょびっと読んで以来。今回初めて知ったのは、ルドヴィヒ二世の従祖母(おおおば)の娘がオーストリア皇妃・エリザベートだったってことと、ルドヴィヒ二世の生まれたところがニュンフェンブルグ城だってこと。世界史に詳しい人だったら知ってるのかもしれないけど私は知らなかったのよ・・・。ちなみにニュンフェンベルグ城は後期バロックのお城で、映画『去年マリエンバードで』のロケに使われたそうですよ。この映画、山崎まどかさんの『乙女日和』で紹介されてて観たいと思ってたんだけど、ますます観たくなったー。
 『文豪ナビ』は三島由紀夫三島由紀夫といえば、私は三浦しをんさんの本で「日記に“尾篭な話で恐縮だが・・・と書いていた」っていう逸話を読んで以来、ユキオイメージがそれで固まってしまっているんだけれども、読んでみると日本語の使い方が本当に美しいなーと思う。『春の雪』は映画化されたけどまだ観てないし、何から読んでいいかも分からないし・・・というわけで、こういうガイド本はかなり好きです。といっても全然読んでいなかったわけでもなく、10年位前に『女神』と『美しい星』だけは読んでるけど・・・なんでこの本を選んだのかは不明。吉本ばななさんの影響だった気がする。とりあえず豊饒の海4部作から始めようかしら。
 『怖い絵2』は早くも2冊目。相変わらず絵を読み解く技術がすごいなーと思う。私は大学でのテーマと少しかぶるので、ホガースの『精神病院にて』が一番衝撃でした。おそろしいー。
 『かるわざ小蝶』はオビに「三人娘が世直し行脚。大江戸チャーリーズエンジェル!」と書いてあるとおり、3人娘が江戸の巨悪と戦います。と言っても最初はライバルだったりして、チャーリーズエンジェルっぷりを発揮するのはかなり後半の方ですが。難しい用語もないのでさくさく読めます。