読了

 最近のをまとめて。

死の泉 (ハヤカワ文庫JA)

死の泉 (ハヤカワ文庫JA)

『ギロチン城』殺人事件 (講談社ノベルス)

『ギロチン城』殺人事件 (講談社ノベルス)

社会科見学に行こう!

社会科見学に行こう!

理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)

理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)

 『死の泉』は皆川博子先生の。何回か読まないと理解をすることができなさそうなお話・・・。戦争下のドイツで私生児を身ごもり、「レーベスボルン」(ナチの施設)で手伝いをしながら出産を待つマルガレーテ。医師クラウスとの結婚や出産、戦争の激化、狂気を帯びる夫。カストラートや名画、古城、人体実験、不老不死など、色々なモチーフ?もあって盛りだくさん。壮大なドラマでありつつもミステリでもあり、美しい。
 『ギロチン城』はもったいぶってしばらく読まずに置いておいた本。独特の虚構の世界で、読むと、静かな向こう側を透明になって覗き見しているみたいな気持ちになる。好きだなぁ・・・!でも登場人物がとてもクールというか何というか、読者が感情移入することはできない作りになっているのも意図してのことなんでしょうか・・・。何か、全然違う作風のも読んでみたい気がする。
 『社会科見学』は最近よく聞くので、ちょっと読んでみた本。試食ができたりする食品系に魅力を感じつつ、一番行ってみたいのは高エネルギー加速器研究機構とトンネルでした。旧長崎刑務所とかも行きたかったー。猿島も機会があったら・・・。
 『理由あって冬に出る』は最後の方、「本質的に人は皆、矢追純一だ」の一行が読みたくて読みたくて買った本。自分でもそういう動機ってどうなのとは思うけど。あと関係ないけど、最近人の高校生活がうらやましくてしょうがない。それなりに楽しかったはずなんだけど、部活に打ち込む!とか一回やってみたいよ。
 『ブルースカイ』は近所の書店で桜庭さんコーナーができていたので購入。結構前の作品だからか、最近のと比べるとちょっと読みにくい感じがする。自分の書きたいテーマがあるのに、無理やりねじまげたって感じもあるなぁ。中途半端に終わってしまっているのが残念。