読了

はたらくわたし―エッセイストの仕事日記を公開! (sasaeru文庫 き 1-1)

はたらくわたし―エッセイストの仕事日記を公開! (sasaeru文庫 き 1-1)

すべてのものをひとつの夜が待つ

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美しきもの見し人は (カッパ・ノベルス)

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早わかり世界の文学―パスティーシュ読書術 (ちくま新書)

早わかり世界の文学―パスティーシュ読書術 (ちくま新書)

 ミスドでカフェオレをおかわりしながら読んだ本。岸本葉子さんの本は実は初めて読んだので、ふーん・・・・と飛ばし読みになってしまう。他の本を読んでて、岸本さん大好きな方にはちょうどいいんだろう。次は篠田真由美さんの本2冊。あらすじの“ゴシック”って文字を見て買ったんだけど、あんまり好きじゃなかったなぁ。建築探偵が一番好きかも・・・と思う。ミステリって部分で言えば、最初の段階で犯人の目星がついてしまったのも原因かもしれない。その後は清水義範さんの本。タイトルを見て、「あーあんまり好きじゃないかも」と思って買ったんだけど(そう思うなら買わなきゃいいのに)、最近読んだなかでは結構ヒットでした。本歌取りみたいに、ある作品をきっかけにして次々傑作が生まれていくのがよく分かる。ついでに語り口調*1もイヤなかんじじゃなくて、楽しく読める。紀貫之の『土佐日記』とか、松尾芭蕉の『奥の細道』なんかは、“田舎はひどい”っていう悪口文学の一ジャンルであるとか、夏目漱石の『坊ちゃん』の“赤シャツ”*2は、実は漱石自身がモデルだとか・・・あと、「私が決める世界十大小説」はゲーテの『ファウスト』、バルザックの『ゴリオ爺さん』、フロベールの『ボヴァリー夫人』のここがすごい!っていうポイントが書いてあってすごく参考になった。ゾラの『居酒屋』っていう作品は今回初めて知ったので、今度読んでみたい・・・!

*1:“補講”以外は講演会での内容。

*2:マドンナをうらなりから奪おうとして最後に主人公に生卵をぶつけられる。