読了

ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)

ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)

 学生時代、実家に帰ってみたら母親が腹話術師(相方はさくらちゃん)になっているのに衝撃を受け、何かを始めるのに年齢なんて関係ない!!とばかりにそれまで思い切れなかった「一人旅」に踏み切るたかのてるこさん。先日読んだ中谷さんは一人旅といいつつ、ガイドがいたことに比べると、こちらは正真正銘、一人。収録されている旅は、香港→シンガポール、インドの2つ。ラストの方では装丁にもあるように、ガンジス川でバタフライしています。何年か前、深夜にテレビで島田紳助さんとお話しているのを見かけ、「なんともいい顔で笑う人だな〜」と思いましたが、本の中でも全く言葉が通じない人たちに向かって物まねをしたりして、いつのまにか人気者になっています。こういう旅がしたいかと聞かれると微妙ですが(だって半裸の男の集団の中で寝たり、ドアが閉まらないバスに乗ったり、ガンジス川の水飲んじゃってる!!私だったら多分どっかで死んでる)、同じインドでも人によってはこんなにも世界が違って見えるんだな・・・と読む分には楽しいです。