読了

江戸川乱歩全集 第9巻 黒蜥蜴 (光文社文庫)

江戸川乱歩全集 第9巻 黒蜥蜴 (光文社文庫)

荒野へ (集英社文庫)

荒野へ (集英社文庫)

夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)

夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)

ハムレット (新潮文庫)

ハムレット (新潮文庫)

影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)

影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)

月は幽咽のデバイス (講談社ノベルス)

月は幽咽のデバイス (講談社ノベルス)

野田ともうします。(2) (ワイドKC)

野田ともうします。(2) (ワイドKC)

野田ともうします。(3) (ワイドKC)

野田ともうします。(3) (ワイドKC)

 信仰が人を殺すとき - 過激な宗教は何を生み出してきたのか 幸福に驚く力 (かもがわCブックス) この中で良かったのは『ハムレット』。夏の夜の夢に比べるとスケールが大きい感じがするし、さすがに名言目白押し。古い訳でも、むしろそれが作品に合ってる?のか、全然読みにくくない。あとは『荒野へ』。アメリカをヒッチハイク中の青年が、数年の後にバスの中で飢餓によって死亡しているところを発見されるんだけど、作者はそれに興味を持って取材に出かける。ノンフィクション。ジョン・クラカワーって聞いたことあるな…と思ったら、前に三浦しをんさんがすすめてた『信仰が人を殺すとき』の作者だった…。どっちもすごい緻密な取材で書かれてるけど、荒野の方はクラカワーさんが若者に親近感を感じてるらしく、所どころ自分の人生と重ねている部分あり。『影との戦いゲド戦記)』は、前に訳の清水真砂子さんの講演録(『幸福に驚く力』)を読んだだけなんだけど、このひとの訳するゲド戦記って、ぜったいにすばらしいに違いない!と思ってたので、予想通りおもしろくって満足。ゲドがかっこよすぎる。