読了

四季 秋 (講談社文庫)

四季 秋 (講談社文庫)

 真賀田四季博士の第3弾。このシリーズで一番好きな登場人物は四季さんかもしれない、というくらいには夢中。萌絵が博士課程進んでたり、色々変化も出てきてて大人っぽい。あと犀川先生について謎すぎてて深読みがとまらないよ!
アムステルダム (新潮文庫)

アムステルダム (新潮文庫)

 ロンドン社交界で花形だった女性(モリー)が亡くなり、そのことから彼女の過去の恋人たちが不思議な運命に巻き込まれていく…という話。日本語訳がすごく読みやすかった気が。この作者の本はどれも微妙に気持ち悪い作風?らしく、読んでても渦状のぐるぐるが胸元にあるような気持ち。でもこういう、全貌がはっきりつかめないまま、どんより全体を覆う空気みたいな不安とか焦燥感ってすごく現代的な感じがする。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)

私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)

 『クロック城〜』で大好きになった北山さんの新刊を本屋の巡回中に発見。すぐ読む。童話調だったり高校だったりの世界を舞台にした短編集。これ、すごくやさしくて表現もきれいなんだけど、帯にあるとおり、本当に残酷なお話でどうしようもない気持ちに(褒め言葉)…。事件とか凶器とかじゃない、人間の内側の怖さと、人間の気持ちの取りかえしのつかなさ、みたいなのを目の前ですぱっと断面にして出されたみたいだった。
金閣寺 (新潮文庫)

金閣寺 (新潮文庫)

 三島さんといえば、日記に「尾篭な話で恐縮ですが…」とか書いてたほっこりエピソードで有名ですが、小説はさすが!整ってる!!ってうなるほど耽美ですよね…。今回じっくり読んでみて、「金閣燃やしちゃった人の話だよね〜」って認識からやっと一歩踏み出せた気が。でもうまくあらすじを話せない、そういう言い尽くせない感情を読者に与えることが小説なのだとすると、これは(も)間違いなく名作なんだろうなー。とにかく主人公の心理描写を細かく細かく、ねっちり描いているのに、作者の目線がすごく客観的。友達のエピソードとか、ちょっと『デミアン』みたいだなぁと思いました。や、なんとなくですが。
パリパリ伝説 5 (FEELCOMICS) (Feelコミックス)

パリパリ伝説 5 (FEELCOMICS) (Feelコミックス)

 かわかみさんの絵も大好きなコミックエッセイ。外国で暮らすって大変…。