読了

先端で、さすわさされるわそらええわ

先端で、さすわさされるわそらええわ

 詩っていうか小説っていうか、イメージとか言葉の断片がずらっと並んでる本。かといって読みにくいっていう感じもない、不思議な本。頭がくるくる回る感じがします。川上さんの過去の動画を一時期集中して見てたんですが、髪の毛に偏執的なところとか、この本によく出てるなーって思った。
Herstories 彼女たちの物語

Herstories 彼女たちの物語

 どっちかというと男性作家の本を選んでしまうときが多いんですが*1、最近女性作家に興味があるので。鹿島田真希さんと島本理生さんの本を読んでみたくなった。
日々の泡 (新潮文庫)

日々の泡 (新潮文庫)

 なんか・・・幻想?小説と青春小説とおしゃれなフランス小説の合体!って感じがする本。普段読まない系統なので、登場人物に馴染むのがけっこう時間かかったけど、文章の合間にひゅっとすき間っていうか穴がある感じで時々ぴっと緊張する文章。あんまり海外の小説って読んでないけど、「西瓜糖の日々」みたいな不条理世界が広がってました。
CHICAライフ

CHICAライフ

 島本さんの小説をほぼ読んでいないのに(この日記には載せてませんが、先日恋愛小説の短編集を読みました。その一冊のみ)、さっそく日記。その人の素の文章が好きだと、小説も好きになれる気がしません?私はそう・・・。この本は『ViVi』に連載されてたのをまとめたものですが、島本さんの男運のなさ(人のことは言えない・・・)とか、少し自虐的なテイスト漂う文章にすっかり参ってしまいました。好きかも!
小生物語 (幻冬舎文庫)

小生物語 (幻冬舎文庫)

 乙一さんの本はそれこそ全く読んだことないけど(以下、上に同じ)・・・。といっても、この本は島本さんの逆で、シンプル&頓着しない感じ。偶然なんだけど、この『CHICAライフ』と『小生物語』に同じ作家合コンの話が出ています。他の作家さんは気を使って他の人の名前を伏せて書いたそうですが、乙一さんがさくっと公表してしまったたため、後続だった島本さんはそれに習って名前を全公開しています。この全然世界が合わなさそうな二人が同じ合コンにいたなんて!ちなみに私の周りには、自分のことを「小生」という男性が一人だけいます。大学のときの倫理学の先生。

*1:たぶん女性作家=爽やか、軽い読み物、恋愛(もしくは独身OLの日常系)、最終的には「君はそのままでいいんだよ」みたいな励まし、っていう無意識に持ってるイメージがあるんだと思った。今。