読了

新・批評の事情―不良のための論壇案内

新・批評の事情―不良のための論壇案内

 前作『批評の事情』以降にデビューもしくはブレイクした人たちを取り上げた本。前の方は読んだことある人もいたけれど、後半(カルチャー部分)は・・・うーん・・・知らない人ばっかりでした。でも各人がどういう主張をしているのかっていうのはよくわかる気がします。
図書館戦争

図書館戦争

 すごく売れてるのは知ってたけど、児童文学っぽい、ハリポタみたいな感じ?(すごい偏見)と思って積極的に読もうとしてなかった本。でも先日、大好きなブロガーさんが読んでらして、面白そうだったので1作目を手にとってみた。アクションあり恋愛あり笑いあり、すっごく面白いー!!しかも、堂上図書正がすてきすぎるではないですか!これってツンデレってやつなのかしら・・・2作目も読みます。
ドスコイ警備保障 (小学館文庫)

ドスコイ警備保障 (小学館文庫)

 『都立水商!』のひとの作品。社員全員が元力士!の警備会社で楽しい事件が次々起こります。テンポがよくて、すごく読みやすい。
バラガキ 土方歳三青春譜 (講談社文庫)

バラガキ 土方歳三青春譜 (講談社文庫)

 土方歳三が田舎から出てきて、京の町で一旗あげようとしている時代を描いた本。戦国時代大好きなわりには幕末がさっぱりだったりするので、登場人物も知らない人ばっかりだったんだけど・・・でも青春小説としてよくできてるなーと思う。きらきらするみたいな、バラガキ(茨のような鋭い棘を持った悪童、さわると茨で怪我をする危ないやつ)の最後の日々だ。
村上レシピ (ゴマ文庫)

村上レシピ (ゴマ文庫)

 村上さんの小説はろくに読まないくせに、レシピには貪欲。小説が未読の人でも、おしゃれな雰囲気に触れることができます。しかし、読めば読むほど私とは対極にある・・・と思った。村上さんは中華は召し上がらないようだし(私は大好き)、パスタはシンプルだし(冷蔵庫の中の物を脈略なく入れない・・・)、あーあ。
マリー・アントワネットとフランスの女たち―甘美なるロココの源流

マリー・アントワネットとフランスの女たち―甘美なるロココの源流

 18世紀、ヴェルサイユに生きた女性たちの肖像と対談(『スローライフにあこがれて』の人もいた。なんでだ)、あとはロココを味わえる映画、音楽、オペラの紹介。人物紹介であれば中野京子さん(『怖い絵』)の方が読みやすくて好きだけど、こっちの本もロココに対する愛が溢れてます。
雨にもまけず粗茶一服〈上〉 (ピュアフル文庫)

雨にもまけず粗茶一服〈上〉 (ピュアフル文庫)

雨にもまけず粗茶一服〈下〉 (ピュアフル文庫)

雨にもまけず粗茶一服〈下〉 (ピュアフル文庫)

 出奔したにもかかわらず、なぜかお茶好きの変人にばかり出会ってしまう家元ジュニア。悔しかったり落ち込んだりしながらも、最後は大団円!で気持ちよく読了。 建築探偵シリーズも残すところあと一作・・・さみしい・・・。でも始まったときから、京介の闇に向かって進んできたわけだから仕方がないか。
本の虫―その生態と病理 絶滅から守るために

本の虫―その生態と病理 絶滅から守るために

 絶滅の危機に瀕している「本の虫」(古い本にたまにいる、あの虫ではありませんよ!)について書いた、面白くて真面目な本。「読み虫」の中の“ひたすら読み虫”とか“大長編読み虫”、“ページ折り症候群”“図書館依存症”なんかが並べてあって面白いです、これ。で、ついでに“その看護と介護”とかもあって、感染者とどう接すれば良いかも書いてある。訳者あとがきもジョーク*1かと思ったんだけど、本当なんだろうか。わからない・・・。
読まず嫌い。

読まず嫌い。

 私も読まず嫌いが多いけど、千野さんもそうなのか。この本はそれを克服したり、しなかったり(「係争中」もあるらしい)、しながら向き合った記録。今までの本には、千野さんの素の部分が出てなかった気がするけど、これは新しい発見でした。じっくり、何回も読みたい感じ。
星間商事株式会社社史編纂室

星間商事株式会社社史編纂室

 これも結構前にさくっと読んだんだけど、前過ぎて感想忘れちゃったよ・・・。お話としては、三浦しをんさんらしい、腐女子、同人誌が盛り込まれてるにもかかわらず、別に興味ないよって人にも抵抗なく読める内容となっております。最後はすっきりするような、物悲しいような?って感じだけど、こういう終わり方好きです。複雑な、説明できない気持ち。しかしこの社史編纂室は楽しそうではないですか。

*1:どうして訳者がこの本に出会ったのかというと、「アメリカに滞在中、荒野をドライブしていて、道中出会ったひたひたと歩くバックパッカーにこの本をもらったから」。その人が作者のスティーヴン・ヤングだったんだって。