読了

僧正の積木唄 (文春文庫)

僧正の積木唄 (文春文庫)

「僧正殺人事件」がファイロ・ヴァンスによって解決されてから数年、事件現場でまた殺人事件が起こった。反日感情の渦巻く中、犯人にされてしまった日系人を救うため、米国滞在中の金田一耕助が立ち上がる!・・・というわくわくする話。こういう風に本と本が繋がったりしてるのって、好き。桜庭一樹さんの読書日記で「中世のドイツに行く便があって・・・」って読書の世界を飛行機にたとえている場面があったけど、それに似た感じがする。そうなると、この場合は「ファイロ・ヴァンスと横溝正史世界行きの便が乗り継ぎできる」っていうこと?
すごい本屋!

すごい本屋!

 和歌山県の山奥にある「イハラ・ハートショップ」という本屋さんの本。私の地元には近くに本屋が全然なくて、たまに遠出して大型書店に行ったりするとテンションが無駄に上がったりしたものですが、今もジュンク堂とか行ったりすると、脳内の幸せ成分が分泌される。こういうのを読んでると、近くに住んでる人がホント羨ましい・・・。大人になったら好きなところに行けるけど、子どもの頃にこういうのびのび本を選べる環境があるって、すごい財産だと思います。
ごはんにしよう。―映画「南極料理人」のレシピ

ごはんにしよう。―映画「南極料理人」のレシピ

 「南極料理人」、しばらく文庫コーナーで静かなブームになってるなーと思っていたら、ついに映画化か・・・。でも飯島奈美さんのスタイリングだなんて、ぜったいすばらしい映画に違いない。絶対観にいくぞー。
ロシアは今日も荒れ模様 (講談社文庫)

ロシアは今日も荒れ模様 (講談社文庫)

 ロシアについての色々を書いた米村万里さんの本。米村さんの本を読むと、難しいことも面白くユーモアを交えて書いてあるので、本当に頭のいい方なんだなーと思う。この本も政治面からロシアといえばのあのお酒についてまでテンポよく書かれてる。ロシアでは車のガラスを拭くのもウォッカだなんて、びっくり(水だとすぐ凍っちゃうらしい)。
ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート (新潮新書)

ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート (新潮新書)

 外国人から見た日本ってすごく興味があるんだけど、国によってこんなに違うのーって感じ。それぞれ別の国に住む日本人からのレポートなんだけど、書いた人がジャーナリストだけじゃなくてホテル勤務とか、一日本人として暮らしている人たちがちらほら見受けられるのが面白い。
食品のカラクリ (宝島SUGOI文庫)

食品のカラクリ (宝島SUGOI文庫)

 ねぎとろが、赤身と油(ラード)を混ぜて作られてるのは知ってたけど、コーヒーとか肉とか、こんなにまでとは。読んでてちょっと気持ち悪くなっちゃった。最近添加物とか気にして買い物してるんだけど、そんなもんじゃあないですね・・・でも神経質になりすぎな人も嫌なので、ちょっと気に留めるだけにしよ。
警視庁特捜班ドットジェイピー

警視庁特捜班ドットジェイピー

 警察組織のなかの、「出る杭」みたいなメンバーを集めて結成された「警視庁特捜班ドットジェイピー」。最初は楽しく読んだんだけど、後半で話が散らかった感じになっていて、読みにくく感じた。ので、流し読みです。
アフターダーク (講談社文庫)

アフターダーク (講談社文庫)

 深夜零時、ファミレスで本を読む女性から始まり、深夜の人々をゆっくりと照らす。村上春樹作品はいまだに苦手意識を持ってるんだけど、これは全然大丈夫だった。むしろ好きかもってくらい。視点が完全に映画のカメラみたいなので、変わった文体だけど読みやすかったな。
世界は密室でできている。 (講談社文庫)

世界は密室でできている。 (講談社文庫)

 初めての舞城さんの本。はてなで感想を読んだりするとテンションが高そう(?)だったので、常にテンション低めの私は遠ざけ気味にしてた。でも今回は古本屋さんで200円というお買い得本(でもブックオフなら100円だっただろう)だったので、試しに読んでみたんです。そしたら!すっごくおもしろい!!15歳の隣同士に住んでいる男の子たちが探偵したり、大人の事情に巻き込まれつつ壁を乗り越えていく話なんだけど、こういう青春ものにありがちな課題って、大人の目から見ると実は些細なことだったりすることもあるのに、これは相当深刻な問題ばっかりで、でもこの2人はすごいバイタリティで乗り越えていく。すごいエンターテインメント小説。読んでてすっきりしました。
乳と卵

乳と卵

 初、川上未映子さん本(先日の『群像』掲載の「ヘヴン」はまだ読了してません)。方言(大阪)があったり、言葉遊びもあったりするから読みにくいんでは?と思ったけど、全然そんなことなかった。後半に入ってる「あなたたちの恋愛は瀕死」もかなり好きかも。少し病んでて、ひんやりした感触。
やってられない月曜日

やってられない月曜日

 コネで出版社に入社した寧々が、ムカついたりしながらも毎日ちょっとずつ変わっていく日常が描かれています。OLのグチとか自分探し、楽しい毎日って・・・?みたいなテーマって結構あると思うんですが、何が珍しいってこの主人公の趣味!!Nゲージ用の模型って新しいよ。