読了

 もっとミーハーな内容を期待してたんだけど、思ったより硬派な内容。紅茶の生まれた経緯から、文学に登場するのはどの時代かとか、有名紅茶メーカーの歴史とか・・・。せめて文学の部分だけでもわかればよかったんだけど、知らない人の名前も結構あったので難しい・・・。
スペース (創元推理文庫)

スペース (創元推理文庫)

ななつのこ (創元推理文庫) 『ななつのこ』で始まる加納朋子さんの駒子シリーズ第3作!北村薫さんの「円紫師匠と私」シリーズの次に好きなシリーズだったので、久しぶりの続編は本当にうれしかったー。この2つのシリーズは、主人公の女の子が温かい第三者の導きで謎を解決する点でとてもよく似ていて(確か「ななつのこ」第1作の解説にもその比較があった気がする)、並べられることの多い作品だけれど、大きな違いは「円紫師匠と私」シリーズが作者自身の温かい眼差しが感じられるのに対して、こっちの駒子シリーズは主人公がたまに辛い目にあったり、どうしようもないほど悲しい感情に触れたりしているところでしょう。でも今回は最後の最後に温かい、優しい気持ちになるようなエンディングが用意されていたのでじんわり感動しながら本を閉じることができました。最後の方の手紙、泣かせるなぁ。
帝都・闇烏の事件簿 (ウィングス文庫)

帝都・闇烏の事件簿 (ウィングス文庫)

 怪盗・闇烏からまたしても出される予告状。そこで一方的に好敵手扱いされた探偵・柚谷高久はしぶしぶ調査に乗り出すことに。しかし闇烏の正体は幼馴染の子爵で・・・という話。ネタバレしてそうな感じですが、ばっちり裏表紙にも書いてあるので大丈夫!物語の中でもそのへんのことはかなりオープンになってますが、動機もわからず、他にも怪しげな登場人物あり・・・という感じなのでわりと楽しめます。シリーズ物なので、進んでいくにつれて盛り上がっていくんだとは思うけど、探偵のやる気がなさすぎるんだ、これが。