読了

ファミリーポートレイト

ファミリーポートレイト

 マコ(母)とコマコ(娘)の遍歴。桜庭さんの小説って、瑞々しいっていうんじゃなくって「水っぽい」気がするんですがどうでしょう。雨にしっかり濡れた道路、台風が来そうな湿っぽい感じ、強風、不穏、そんな雰囲気を思い浮かべながらいつも読んでいます。あと粘膜がきりきり痛みそうな感じも好きです。正直話としては暗いし、一気読みするには体力いるんですが、長編は読み応えがあるからいいですね。
検屍官 (講談社文庫)

検屍官 (講談社文庫)

 有名なシリーズなのは知っていたので(児玉清さんもエッセイでおすすめしてた!)、どんなのかな〜と思って購入。連続殺人モノのサスペンスなんですが、登場人物たちに個性があって、職業人としても優秀なので、なるほどーと読める。でも作中の人がみんな不機嫌というか、そういうところがあるので読むのは気持ちのいいものではないなぁ。しかもこの延長線でシリーズが進んでいくんでしょ・・・?という気持ち。なんかもごもご言ってますが、読みやすいけどちょっと苦手です。