本当は角川の美しいカバーが好きなんだけど、
ブックオフで見つかったのはこっちだったので。かわいい絵も好きなんだけど、うーん・・・。単純に好みの問題。主人公のもとに転校してきた美しく奇妙な少女「海野藻屑」(しかしすごい名前だ)。彼女はいったい何者なのか。途中までは不思議なもやもやした感じで進むんだけど、最後が結構残酷できつい。そうきたか。
高校〜大学くらいのとき、
北村薫さんのミステリ本で
夢野久作「瓶詰地獄」について読んでからすごく興味があったんだけど、ちゃんと読んだのは初めて。ある島から、3本の瓶が岸に流れ着く。中には手紙が3通。それぞれの手紙の内容を並べただけなのに、うわっなんだこれはという感じ。読み終わってからも、ぐるぐる考えが止まらない・・・。北村さんはこれにいろいろな背景とか考察を加えて書かれていた記憶があるのでぜひ再読したいんだけど、実家では見つからなかった・・・!『ミステリ十二か月』(中公文庫)だったように思うけど、見つからなかったらもう一回買おうかしら。
「
八つ墓村」の現場を訪ねるルポ。ちょっと読みにくいなー。でも『
津山三十人殺し』(
新潮文庫)は大好きです。これはいいですよ・・・事情聴取のときの記録までのってる。
探してると見つからないのに、諦めたとたん
ブックオフで売っている不思議。
南方熊楠が
ヴィクトリア朝ロンドンで怪事件を解決・・・!史実に基づきつつ、楽しい味付けもあってよい感じ。短編が6つ入っているので、ちょっと事件そのものが物足りない気もするけど・・・それはしょうがないか。ここにいる
クマグスとはだいぶイメージ違うけど、『
恋する天才科学者』には「恋人に会いたいがために、猫を洗ってもらいう口実で家に遊びに行っていた」
クマグスエピソードが載っていて、私はこれが大好きです。
べつやくさん大好き。