読了

 しばらく更新してなかったので、まとめて。

貴婦人Aの蘇生 (朝日文庫)

貴婦人Aの蘇生 (朝日文庫)

 小川洋子さんの本って、硬質なものが皮膚に当たる感じ(意味不明ですいません)が苦手で「完璧な病室」を10年くらい前に読んで以来、強い苦手意識を持ってたんですが、テーマに何となく惹きつけられるものがあったので読んでみました。謎の貴婦人(伯母)をめぐるお話なんだけど、文体の中に清々しい感じもあって、面白く読めました。ロマノフ王朝についてもうちょっと知りたいなー。
食をめぐる旅 (角川文庫)

食をめぐる旅 (角川文庫)

 銀色夏生+食、ですっごくわくわくしながら読んだんだけど、正直いまいち・・・。編集さんと馴れ合いぽくお話しする形式だからなのか、何なのか・・・。たぶん「つれづれノート」みたいな感じで銀色さん一人語りの世界だったらそう感じない気もするんだけど。 「体重を量るとき、脱げるものは脱いでから」とか、一人で入れるお店についてとか、あーわかるーと頷けるもの多し。
文学刑事サーズデイ・ネクスト〈1〉ジェイン・エアを探せ! (ヴィレッジブックス)

文学刑事サーズデイ・ネクスト〈1〉ジェイン・エアを探せ! (ヴィレッジブックス)

 本が出てくるんだーとあらすじを読んで興味津々で買ったものの・・・すごい速さで読みとばしてしまいました。要素は面白いはずなんだけど、のわりに全体が長すぎるのが敗因かな?登場人物たちがハイテンション(と、主に不機嫌)なせいで賑わいはすごいです。
幸せな売場のつくり方

幸せな売場のつくり方

 売り場かぁ〜と大して興味もなく読み始めたんですが(仕事は公務員的で利益を生む仕事でもないし、売り場とかないし)、さっぱり人が来ない、チームばらばら、な売り場の登場人物たちが自分で考えて、生き生きと働く様子が伝わってきて、最後は気持ちがじんわりしました。本当に起こった出来事をもとにしているせいか、リアル。
文学賞メッタ斬り!〈2008年版〉たいへんよくできました編

文学賞メッタ斬り!〈2008年版〉たいへんよくできました編

 実際に受賞した作家を読んでの対談。でも大森さんと豊崎さんの二人のかけ合いだけのほうが毒っ気あって好きかも・・・。
猫座の女の生活と意見

猫座の女の生活と意見

 浅生ハルミンさんの本は読んだことなかったんだけど、タイトルと装丁のかわいさにやられて購入。でも中身(エッセイ)もすごく面白かった!!文章に微妙な自虐テイストといい加減の投げやりさがあって、好きだなぁ。間に本についての文章(ハルミンさんは古本収集と猫がお好きらしい)もあってお得ー。ついでに、買った本が偶然サインつきだったのでなおさらお得ー。他の本も今度読まなくては。