読了

室の梅 おろく医者覚え帖 (講談社文庫)

室の梅 おろく医者覚え帖 (講談社文庫)

  卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫) もどり橋 (中公文庫 (さ28-9))
 読むまで部屋で寝かせてしまった本。でも読み始めたら面白くて、いっぺんに最後まで進んでしまった。「おろく医者」と呼ばれる検屍役・美馬正哲と、妻お杏の捕物帖。ちょびっとミステリ&お互いに相手がなかなかつかめない不安と、でもお互いを想いあう愛情いっぱいの夫婦の物語でもあります。すてきなお話でした。ところどころで哀しさがあるのもいい感じ。華岡青洲とか杉田玄白とか、歴史上の有名人がちらっと(名前だけ)出てきます。前に『卵のふわふわ』を読んだときも思ったけど、宇江佐さんは文章が上手だなぁ。ちなみに私が読んだ数少ない時代小説のなかでは澤田ふじ子さんの『もどり橋』がベスト1です。こっちもがんばってる女の子が主人公の、青春物語です。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)

蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)

 こっちは幻想怪奇短編集(オビより)。定職を持たない猿渡さんと、伯爵というあだ名を持つ小説家のコンビが怪奇現象に出会い、謎を解き明かしたり解き明かさなかったりします。小説家というと、つい京極堂シリーズの関口せんせいを思い出すんですが、こっちの先生は飄々としていて、どっちかというと猿渡さんの方が関口ぽい立ち位置でしょうか。たまに怖くてひやっとしますが、雰囲気は現代のような、戦後のような・・・?変わった感じで独特の雰囲気があります。
『働きマン』松方弘子のMake It Healthy!

『働きマン』松方弘子のMake It Healthy!

 こっちはどんなのか、興味があって・・・。前回のが「働くこと」に重心を置いたものだとすると、こっちは「女性」って感じかな・・・。前回の、リラクゼーションとか目標実現、メンタルヘルス部分を拡大したものなので、漫画が好きで買っちゃうと、正直拍子抜けする内容かもしれません。