読了

ボクはワインが飲めない (角川文庫)

ボクはワインが飲めない (角川文庫)

青春18きっぷ達人の旅ワザ

青春18きっぷ達人の旅ワザ

よりぬき読書相談室みだれ打ち快答編

よりぬき読書相談室みだれ打ち快答編

 宮藤官九郎さんのは、三浦しをんさんのエッセイで知ってからずっと読みたかった本。忙しいとは書いてないけど、読んでるだけで毎日追われるように仕事をしている様子がよくわかります・・・大変だ・・・。しかも立て続けに「膝に水」と「肋骨にヒビ」という受難もあり、来年の半ばまで仕事でスケジュールが埋まってるっていう。売れっ子だなあ。
 18きっぷ本はコツとか待ち時間のすごし方なんかが書いてあって、結構良かった。でも東海道沿線について書かれている部分が多いので、関係ない人は退屈かもしれない。
 読書相談室は、色々な相談に対する答えがすぱっと書いてあります。「死体の出てこない推理小説」みたいな細かいリクエストもあれば、「霧がかかったような、暗い憂いを含んだ雰囲気のミステリーを教えてください」なんて抽象的なものもある。回答者が何人もいるので、あーこのひとの答え、わかるなーと思ったり*1、イヤイヤこういうのもあるよー!って思ったりしながら楽しく読めました。中にある「中二の息子(『三国志』好き)にどんな本を読ませたらいいか」みたいな質問に対する回答者の答えがすてきだと思う。

 ところで、この相談室にはよく、本好きの息子さんにすすめたい本についての相談がくるのですが、本人の性格にもよるでしょうが、自分自身のことを顧みると、ある年齢に達した子どもって、好きなものは教わるのではなく自分自身で見つけたいのではないでしょうか。ただ、自分の好きな本を見つけるためには、多くの知らない本にふれたり気軽に手に取ったりできる環境が必要だと思います。図書館に行って手当たり次第に借りて、だめだったら返してまた借りる、書店に居座ってどんどん本を見る、目録やブックガイドで気になるものを探す、学校やインターネットで本の話が出来る友達を見つけるとかそういったことです。むしろそういった環境作りのほうに、親の理解や協力が必要かもしれないですね(p,65)。

*1:三浦しをんが好きなのですが、似たような雰囲気の本はありますか?→菅野彰さん!の流れとか。