読了

死体入門! (ナレッジエンタ読本 7)

死体入門! (ナレッジエンタ読本 7)

鉄道の達人 (竹書房文庫)

鉄道の達人 (竹書房文庫)

ほぼ日刊イトイ新聞の本 (講談社文庫)

ほぼ日刊イトイ新聞の本 (講談社文庫)

スイッチ (宝島社文庫 607)

スイッチ (宝島社文庫 607)

死因事典―人はどのように死んでいくのか (ブルーバックス) 上から順番に。『死因事典』が物理的側面に光をあてたものだったのに対して、こっちは解剖学っぽいこととか歴史・古典にも言及しています。人はどうなったら「死」に至ったと見なされるのか。時間を経ると死体はどうなるのか・・・が描かれた絵巻。ミイラ、法医学者・・・等々。中に「アレキサンダー大王の蜂蜜ミイラ」っていうのもあって、興味あるなーと思った。これは名前のとおり、大王を蜂蜜漬けにしたもの、なんだそうなんだけど、これでも蜂蜜の浸透圧で死体から水分が抜けてミイラになるんですって。でも今は行方不明になってて、世界でもトップクラスの財宝と言われてるようです。
 次は横見さんの鉄道小咄本。ひとつひとつの話が短めなのでさくっと読めます。一番驚いたのが「明治の鉄道は制限速度がなかった」って話。出発・到着時刻は決まってたのに、時速に関する取り決めがなかったため、間に合わない!と思うや制限速度を超過して運転してたそうです。そのために事故も故障も多かった、ってあるけど豪快だなーと感心・・・いや、こわいけど*1
 ほぼ日は、最近あんまり覗かなくなったけど前は楽しみに読んでたので買ってみた本。内容にはあんまり関係ないけど、「多忙は怠惰の隠れ蓑」ってなんか印象に残る、いい言葉だなーと思いました。
 最後、『スイッチ』は26歳のフリーター女子(彼氏・友人なし)が就職活動に敗れ、清掃のバイトをしながら周りの人と少しずつ関わっていく話。よくいるような、少し変わってるような登場人物たちも何となく好きになれたし、主人公の苫子ちゃんの気持ちも、あーわかるなーと思えるような自意識過剰ぶり。最終的にはすごく清々しくなったり、すっきりしたりするわけじゃないんだけど小さい希望?が見えるのもちょうどいいなと思う。ただ帯が鈴木亜美なのが気に入らない・・・。

*1:でもそれは当たり前で、当時はメーターがなかったから運転する側にもそんな意識はなかったようです。