読了

今朝子の晩ごはん (ポプラ文庫)

今朝子の晩ごはん (ポプラ文庫)

本よみの虫干し―日本の近代文学再読 (岩波新書)

本よみの虫干し―日本の近代文学再読 (岩波新書)

怖い絵

怖い絵

 寝てばっかりいるので読書がおそろしくはかどります。まず『今朝子の晩ごはん』ですが、演劇とか全然詳しくないのでふーん・・・と読み飛ばしちゃうところもあり。しょっちゅうQP(キューピー3分クッキング)が出てくるのがキュートでした。人んちのごはんっておいしそうだなぁ。『本よみの虫干し』は近代文学ってだけじゃなくて、時代背景とか、当時の最先端の考え方っていう切り口もあって楽しく読めました。知らない本がいっぱいだったので、発見も多し。ただ一冊あたりの解説がかなり短めなので、飽きない半面で物足りない感じは否めない。『怖い絵』はヒット。有名な絵を取り上げて、そこにどんな背景や画家の想いが込められているのか、現代ではきれいなだけに見えても、描かれた当時では違う見方がされていたりしてて、その秘密(悪意?)を暴く感じがどきどきする。ドガの描いた、バレエをする少女の背後、カーテンから覗く男性は誰か・・・?とか。ちなみにバレエは当初、社会的な地位が非常に低く、オペラ座は「上流階級の男たちの娼館」と呼ばれていたそうです。全然知らなかった。