読了!

高慢と偏見〔新装版〕 (河出文庫)

高慢と偏見〔新装版〕 (河出文庫)

 昨日、そろそろ寝ようかなとベッドに持ち込んだ本。20ページずつ読めば一ヶ月弱か・・・と思っていたけど、一回読み始めたら止まらないくらい引っ張り込む力が強かった。結局5時間半かかって読了。朝だよ・・・?『嵐が丘』とかもそうだけど、昔の“名作”って呼ばれる作品はホント、量がすごい。結構前によしもとばななさんも言ってたけど、最近の(って言ったら変かな)は必要な部分のみポイントを絞って描写はするけど、反面、あんまり本筋に関係ないところは端折ることが多い。でもこういう時代の作品ってそういう発想がなかったのか、順を追って淡々と進めるほうがいいとされてたのかは分からないけど、1時間、1日、1ヶ月の流れがページの量に比例していると思うんだよなぁ。つい穿った見方をして「こんなところでこんなに細かい描写が・・もしや伏線か?」と読んでいっても、結局は関係なかったりね。で、肝心のお話の方ですが、映画化されてるのを知ってしまっているせいか、キーラ・ナイトレイを思い浮かべつつ読みました。でも冒頭の方で、長女がいちばんきれい・・・みたいな部分があり、ええーと思った(キーラさんは次女役。頭はいいけど愛想がない)。ついでに主人公エリザベスちゃんは利発な娘さんなんだけど、明らかにそれはキツイだろう!というような物言いをしていてはらはらした。ダーシーさんと初対面で反発しあうものの、ダーシーさんのほうが一転して、すぐさま好意を持ちはじめちゃったり、どうなのーって思うところも多い・・・。とはいえ登場人物が向こうの世界で生き生きと輝くのはすごい・・・!と思う。ここんちの家族とか、一家離散しちゃいそうなくらい気が合わなそうなのに最終的には光ってくる。