読了
しばらく(でもないか)日記をさぼっていたのでまとめて。
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『3月のライオン』は羽海野チカさんの新作。前回のハチクロ後に、将棋を取材(言い方へん)してるって噂で聞いてたけど、本当だったのね。・・・て、楽しみを大きくするために「ヤングアニマル」の連載を読んでなかったから今更なんだけど。でも今回も暖かくて、でも人がその人であることを追求していくときの孤独とか寂しさとか、美しさがきっちり描いてあってこれからまた楽しみができました。ちなみに書店ではしおりが無料になってるみたいですよ。私は吟味した結果、モモちゃんのアップ(かわいい)と、みんながおうちの前で並んでるのをいただきました。
『文学のススメ』ですが、これは面白かったです。夜、テレビで放映されてるのを一部見てたので、正直迷ってたんだけど買って良かった。作家にざっくり切り込んでいく二人が面白く、本の話というより、本の向こう側にいる、一人の人間の考え方とか捉え方なんかが見えたのであーなるほどなぁとか鋭いなーとか思いながら読みました。たとえば、私は平野啓一郎さんの本は読んだことはないんだけど、学校での勉強をお話しするところで
「例えば、子どもが旅に出るとしますよね。で、その先に何が待ってるかわからないってときに、親が用心のためにいろんなもの持って行かせるじゃないですか。でも、重くなるからといってちょっとしか詰めなかったら、先で苦労するわけですよね。勉強ってそれと一緒で、その時は重いかもしれないけど、のちのち役に立つと思って、いろんなことをしょってったほうがいいんじゃないかって気がしますね(p,54)」
と言ってて、そうだよねーって思いました(感想浅いな・・・)。それから倉田真由美さんの「服装で“だめんず”かどうか分かる」って部分で「結局、服装選びも男選びも、司令塔は自分一人なので、同じようなセンスが出る」って発言があって、あ、確かにそうかもーって気になった。ところどころ挟んである対談の相手は児玉清さんで、こちらも楽しめました。
『恋する天才科学者』は最近発掘した(軽い)理系本。こっちも良かったです。理系の偉人と呼ばれる人たちの女性関係から性格、挫折まで、「実はこういう人だった!」みたいな発見があります。でもこれを調べるのは大変だったろうなー・・・。ちなみに私は今大注目の南方熊楠の人となりをここで初めて知ることができたので良かったです(でもちょっと出遅れた・・・)。日本のレオナルド・ダ・ヴィンチと呼ばれ、10ヶ国語以上を操り、『ネイチャー』に一番掲載された日本人だそうです。あと愛妻家。結婚前、婚約者に会いたくて、でも簡単にデートなんてできる時代ではなかったために「彼女の家に猫を持ち込んだ」*1という話があったところでは変人?ぷりに惹かれてしまいました・・・。
『失踪日記』はぽやんとした絵とはうらはらに、何というかこう、転げ落ちるような人生にくらくらきてしまいました。上手く感想が書けない。
*1:「猫を洗ってもらう」口実だったそうです。かわいい。