読了
- 作者: 鈴木海花中山珊瑚
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生きがいを求めて働いても、やがて、自分が企業社会のなかでひとつの歯車の一部でしかないことに気づかされる。連日、夜遅くまで働かされ、疲れ果てて帰宅する。しかも、いつ契約が打ち切られるか分からないという不安を抱いている。本当の自分らしさ、生きがいを取り戻すのは、仕事が終わった後のわずかな時間だけだ。そのわずかな自由時間すらとれない人もいる。家に帰ると風呂に入って寝るだけで、翌日は朝早く会社に行かなくてはならないといった場合だ。
(略)『資本論』を著した経済学者のカール・マルクスは、労働が生活費を稼ぐための単なる手段に成り下がる現象を「労働の疎外」と呼んでいる。現在、派遣社員として働く人たちの職場では、こうした「労働の疎外」が常態化していると言えるのではないか(pp,219-220)」
(長かった)と書いてるんだけど、これは派遣かどうかって関係ない気がするよ。