読了

国のない男

国のない男

ヴォネガット。文章は難しくないのに、すごく深い内容だなあと思う。皮肉も批判も絶望もあるのに、希望とユーモア、優しさも同居してる。

 唯一わたしがやりたかったのは、人々に笑いという救いを与えることだ。ユーモアには人の心を楽にする力がある。アスピリンのようなものだ。百年後、人類がまだ笑っていたら、わたしはきっとうれしいと思う(p,138)。

 あと、子供の時おじさんとリンゴの木の下でレモネードを飲みながらおしゃべり、のところが好きだ。「これが幸せでなきゃ、いったい何が幸せだっていうんだ」

宇宙への招待

宇宙への招待

 勉強にもなるけど、何よりカラーページが美しいです。○○星雲、とかの写真が夢のようにきれい。白っぽかったり黄色だけじゃなくて、紫とか緑色のグラデーション。